ここに記載しているのは,直接研究活動を行わないが,研究を遂行する上で,なくてはならない研究支援業務であり, 主に技術課が担当・支援しているものである。特に法人となってからは,全国の分子科学コミュニティの連帯を強め るために,研究支援部門を強化してきた。法人化後に新設された部門には,「安全衛生管理室」,「 広報室 」,「史料編 纂室」がある。
技術課は,研究支援組織の中核になる大きな集団を構成している。分子科学研究所は,法人化後,技術課に所属す る技術職員を公募で選考採用したり,研究室配属の技術職員を研究施設に配置転換したりすることによって,大型の 研究施設を維持管理する部門や共同利用を直接支援する部門を増強した。平成19年4月に組織編成を見直した(「2-5 構成員」を参照)。
安全衛生管理室は,法人化に伴い,研究所の総括的な安全衛生が,労働安全衛生法という強制力を持つ法律によっ て規制されるようになったため,その法律の意図するところを積極的且つ効率的に推進するために設置された。それ までは,設備・節約・安全委員会という意思決定のための委員会が存在していたが,安全衛生の実際の執行は技術課 が一部を担当したものの,専門に執行する組織はなかった。現在,安全衛生管理室には,専任の助教と事務支援員, 十名弱の兼任の職員を配置し,執行組織として,多くの施策を実行している。担当職員は,安全衛生を維持するのに 必要な資格を全て取得し任務にあたっている。
広報室は,法人化と共に設置した部門であり,法人化する前は,単に研究活動報告や要覧誌の発行などを研究教育 職員が分担で行っていただけであった。法人化以降は国民に,より積極的に研究所で行っている研究内容を分かりや すく紹介することに重点を置くようになった。例えば,分子研ウェブサイトでは,より一般に親しめるコンテンツ制 作に努め,事業内容を紹介する動画の制作や展示室を設置し,見学者に公開している。また,分子研における研究トピッ クの発信やプレスリリースを積極的に行うために,広報室は研究部門との連携をより強めて活動している。
史料編纂室は,法人化後に設置された支援組織としては一番新しい。法人化後まもなく迎えた創立30周年記念行 事の中で分子研設立の経緯を残すことの重要性が認識された。このため,総研大葉山高等研究センターを中心に発足 した「大学共同利用機関の歴史」研究プロジェクトに参加する形で史料編纂室を発足させた。分子研設立の経緯と共に, 過去に所員が行ってきた研究,分子科学コミュニティの形成過程などの歴史を整理・記録し,今後は広報室と協力し ながら公開することを目指している。
4.研究支援等
4-1 技術課
技術課は,所長に直属した技術職員の組織で,2011年4月1日の構成員は,7班15係の総勢38名である。技術 職員は,主に研究施設に配属され,それぞれの持つ高い専門技術で,研究教育職員と協力し,先端的かつ独創的な研 究を技術面から支え,大学共同利用機関の使命を果たすために努力している。各施設に配属された技術職員の対応す る技術分野は広範囲に渡っている。機械,電気,電子,光学,情報,といった工学知識や各要素技術の技能を基に支 援業務として実験機器の開発,システム開発等を行い,物理・化学・生命科学を基に物質の構造解析や化学分析等を 支援している。この様に技術職員の持っているスキルを活用し,U V S O R やスパコン,レーザーシステム,X線解析 装置,電子顕微鏡,E S R ,S Q U I D ,N M R など大型設備から汎用機器の維持管理,施設の管理・運用も技術職員の役 割としている。さらに,科学の知識を基に研究所のアウトリーチ活動も職務として担い,広報に関する業務,出版物 の作成も行っている。所内の共通業務としてネットワークの管理・運用,安全衛生管理も技術課の業務として行って いる。安全衛生管理では,研究所の性質から毒物・劇物,危険物など薬品知識や低温寒剤の知識,放射線管理,その 他技術的な側面から,毎週職場巡視を行い,分子研の安全衛生管理に寄与している。
技術職員が組織化されたのは,1975年に創設された分子科学研究所技術課が日本で最初である。技術職員が組織 化したことで,直接待遇改善につながったが,組織化の効果はそれだけでなく,施設や研究室の狭い枠に留まってい た支援を,広く分子科学分野全体の研究に対して行うことができるようになり,強力な研究支援体制ができあがった。 支援体制の横のつながりを利用し,岡崎3機関の岡崎統合事務センターと技術課が協力して最良の研究環境を研究者 に提供することを目標に業務を推進している。しかし,事務組織とは違って,分子研の施設に配属された技術職員は, 研究室に配属された技術職員と比較すると,流動性に乏しいので,組織と個人の活性化を図るために,積極的に次の ような事項を推進している。
4-1-1 技術研究会
施設系技術職員が他の大学,研究所の技術職員と技術的交流を行うことにより,技術職員相互の技術向上に繋がる ことを期待し,1975年度,分子研技術課が他の大学,研究所の技術職員を招き,第1回技術研究会を開催した。内容 は日常業務の中で生じたいろいろな技術的問題や失敗,仕事の成果を発表し,互いに意見交換を行うものである。そ の後,毎年分子研でこの研究会を開催してきたが,参加機関が全国的規模に広がり,参加人員も300人を超えるよう になった。そこで,1982年度より同じ大学共同利用機関の高エネルギー物理学研究所(現,高エネルギー加速器研 究機構),名古屋大学プラズマ研究所(現,核融合科学研究所)で持ち回り開催を始めた。その後さらに全国の大学 及び研究機関に所属する技官(現,技術職員)に呼びかけ新たな技術分野として機器分析技術研究会も発足させた。 現在ではさらに多くの分科会で構成された総合技術研究会が大学で開催され,さらなる発展を遂げつつある。表1に 今までの技術研究会開催場所及び経緯を示す。
表1 技術研究会開催機関
年度 開催機関 開催日 分科会 備考
昭和 50 分子科学研究所 昭和 50 年 2 月 26 日 機械 名大 ( 理 )( 工 ) のみ
昭和 51 分子科学研究所
昭和 50 年 7 月 20 日 機械 学習院大など参加
昭和 51 年 2 月 機械,(回路) 名大 ( 工 ) 回路技術
昭和 52 分子科学研究所
昭和 52 年 7 月 機械 都城工専など参加
昭和 53 年 2 月 機械,(回路) 名大プラ研回路技術
昭和 53
分子科学研究所 昭和 53 年 6 月 2 日 機械,回路
技術研究会について討論会 分科会形式始める 高エネルギー物理学研究所 昭和 53 年 10 月 27 日 機械技術
昭和 54
分子科学研究所 昭和 54 年 7 月 機械,回路,電子計算機 電子計算機関連の分科会を創設
高エネルギー物理学研究所 昭和 54 年 10 月 19 日 機械
分子科学研究所 昭和 55 年 2 月 機械,回路,電子計算機
昭和 55
高エネルギー物理学研究所 昭和 55 年 10 月 24 日 機械
分子科学研究所 昭和 56 年 1 月 30 日 機械,回路,電子計算機,低温
低温分科会を創設 技術課長 内田 章
昭和 56
分子科学研究所 昭和 56 年 7 月 機械,回路,電子計算機,低温 高エネルギー物理学研究所 昭和 56 年 1 月 30 日 機械
昭和 57 高エネルギー物理学研究所 昭和 58 年 3 月 17-18 日 機械,回路,電子計算機,低温
技術部長 馬場 斉
3研究機関持ち回り開催が始まる 昭和 58 分子科学研究所 昭和 59 年 3 月 2-3 日 機械,回路,電子計算機,低温
昭和 59 名古屋大学プラズマ研究所 昭和 59 年 11 月 15-16 日
機械,ガラス , セラミック,低温回路,電 子計算機,装置技術
実行委員長 藤若 節也
昭和 60 高エネルギー物理学研究所 昭和 61 年 3 月 19-20 日
機械,計測制御,低温,電子計算機,装置 技術
技術部長 山口 博司 昭和 61 分子科学研究所 昭和 62 年 3 月 19-20 日 機械,回路,電子計算機,低温
昭和 62 名古屋大学プラズマ研究所 昭和 63 年 3 月 29-30 日 機械,回路,低温,電子計算機,装置技術 昭和 63 高エネルギー物理学研究所 平成元年 3 月 23-24 日
機械,計測制御,低温,電子計算機,装置 技術
技術部長 阿部 實 平成元 分子科学研究所 平成 2 年 3 月 19-20 日 機械,回路,低温,電子計算機,総合技術 2ヶ所で懇談会 平成 2 核融合科学研究所 平成 3 年 3 月 19-20 日
機械,低温,計測制御,電子計算機,装置 技術
平成 3 高エネルギー物理学研究所 平成 4 年 2 月 6-7 日
機械,低温,計測制御,電子計算機,装置 技術
平成 4 分子科学研究所 平成 5 年 3 月 11-12 日 装置 I,装置 II,低温,電子計算機
実行委員長 酒井 楠雄 3研究機関代表者会議 平成 5 核融合科学研究所 平成 6 年 3 月 23-24 日
機械,低温,計測制御,電子計算機,装置 技術
技術部長 村井 勝治 研究所間討論会 平成 6 高エネルギー物理学研究所 平成 7 年 2 月 16-17 日
機械,低温,計測制御,電子計算機,装置 技術
技術部長 三国 晃 研究所間討論会 平成 7 分子科学研究所 平成 8 年 3 月 18-19 日
機械,回路,計測制御,電子計算機,化学 分析
技術課長 酒井 楠雄
研究所間懇談会 化学分析を創設
平成 8
国立天文台・電気通信大学共催 平成 8 年 9 月 19-20 日
計測・制御,装置・回路計算機・データ処 理
初めての分散開催 大阪大学産業科学研究所 平成 8 年 11 月 14-15 日 機器分析
名古屋大学理学部 平成 9 年 2 月 6-7 日 装置開発 A ,B ,ガラス工作 北海道大学理学部 平 9 年 2 月 27-28 日 低温
平成 9
核融合科学研究所 平成 9 年 9 月 11-12 日 機械,回路,低温,電子計算機,装置技術 静岡大学 平成 9 年 11 月 27-28 日 機器分析
工学部,情報学部,電子工学研究所 各技術部の共催
平成 10
名古屋工業大学 平成 10 年 11 月 26-27 日 機器・分析
高エネルギー加速器研究機構 平成 11 年 3 月 4-5 日 工作,低温,回路・制御,装置,計算機 インターネット討論会
平成 11
東北大学 平成 11 年 11 月 11 日 機器・分析 分子科学研究所 平成 12 年 3 月 2-3 日
装置,回路,極低温,電子計算機,ガラス 工作
インターネット技術討論会
平成 12
福井大学 平成 12 年 9 月 28-29 日 機器・分析 東北大学 平成 13 年 3 月 1-2 日
工作,装置,回路,極低温,情報・ネット ワーク,材料・物性開発,地球物理観測
平成 13
大阪大学 平成 13 年 11 月 15-16 日 機器・分析 核融合科学研究所 平成 14 年 3 月 14-15 日
工作,装置,計測・制御,低温,計算機・デー タ処理
技術部長 大竹 勲
平成 14 東京大学 平成 15 年 3 月 6-7 日
工作,装置,回路,極低温,情報・ネット ワーク,生物科学,機器・分析,地球物理 観測,文化財保存,教育実験・実習
平成 15
三重大学 平成 15 年 11 月 20-21 日 機器・分析
高エネルギー加速器研究機構 平成 16 年 2 月 26-27 日 工作,低温,回路・制御,装置,計算機 技術部長 三国 晃
平成 16
佐賀大学 平成 16 年 9 月 16-17 日 機器分析を主とし全分野
大阪大学 平成 17 年 3 月 3-4 日
工作,装置,回路・計測制御,低温,情報 ネットワーク,生物科学,教育実験・演習・ 実習
平成 17
岩手大学 平成 17 年 9 月 15-16 日 機器・分析 分子科学研究所 平成 18 年 3 月 2-3 日
機 械・ ガ ラ ス 工 作, 回 路, 低 温, 計 算 機, 装置
技術課長 加藤 清則
平成 18
広島大学 平成 18 年 9 月 14-15 日 安全衛生,計測制御,機器・分析など全分野
名古屋大学 平成 19 年 3 月 1-2 日
機械・ガラス工作,装置技術,回路・計測・ 制御,低温,情報ネットワーク,生物,分 析・環境,実験・実習
平成 19
富山大学 平成 19 年 8 月 23-24 日 機器・分析 核融合科学研究所 平成 20 年 3 月 10-11 日
工作・低温,装置,計測・制御,計算機・デー タ処理
技術部長 山内 健治
平成 20
愛媛大学 平成 20 年 9 月 25-26 日 機器・分析
京都大学 平成 21 年 3 月 9-10 日
機械・ガラス工作,装置,回路・計測・制 御,低温,情報ネットワーク,生態・農林 水産,医学・実験動物,分析・物性,実験・ 実習・地域貢献,建築・土木,環境・安全
平成 21
琉球大学 平成 22 年 3 月 4-5 日 機器分析,実験・実習,地域貢献,安全衛生 高エネルギー加速器研究機構 平成 22 年 3 月 18-19 日
機械,低温,計測・制御・回路,装置,情 報・ネットワーク
平成 22
東京工業大学 平成 22 年 9 月 2-3 日 機器分析,実験・実習,地域貢献,安全衛生
熊本大学 平成 23 年 3 月 17-18 日
機械・ガラス工作,装置,回路・計測・制 御,低温,情報ネットワーク,生態・農林 水産,医学・実験動物,分析・物性,実験・ 実習・地域貢献,建築・土木,環境・安全
平成 23
信州大学 平成 23 年 9 月 8-9 日 機器分析,東日本震災関連 分子科学研究所 平成 24 年 3 月 8-9 日
機械・ガラス工作,回路技術,極低温技術, 情報/ネットワーク,装置運用
神戸大学 平成 24 年 3 月 15-16 日 実験・実習,地域貢献,安全衛生
4-1-2 技術研修
1995年度より,施設に配属されている技術職員を対象として,他研究所・大学の技術職員を一定期間,分子研の 附属施設に受け入れ技術研修を行っている。分子研のような大学共同利用機関では,研究者同士の交流が日常的に行 われているが,技術者同士の交流はほとんどなかった。他機関の技術職員と交流が行われれば,組織の活性化,技術 の向上が図れるであろうという目的で始めた。この研修は派遣側,受け入れ側ともに好評だった。そこで,一歩進めて, 他研究機関に働きかけ,受け入れ研修体制を作っていただいた。そうした働きかけの結果,1996年度より国立天文 台が実施し,1997年度には高エネルギー加速器研究機構,1998年度からは核融合科学研究所が受け入れを開始し 現在も続いている。法人化後は,受け入れ側の負担や新しい技術の獲得には大きく寄与していないため,実施件数は 少なくなってきた。そこで,2007年度からセミナー形式で外部より講師を招き,併せて他機関の技術職員も交えて「技 術課セミナー」を行っている。この「技術課セミナー」は今後,様々な技術分野のトピックを中心に定期的に開催す る予定である。2011年度は外部より2名の講師(民間1名)を招き開催した。また,従来の受け入れ研修も小規模 ながら続けている。
表2,3に分子研での受け入れ状況を示す。
表2 過去の技術研修受入状況
年 度 受 入 人 数(延)
平成.7 年度 .6
平成.8 年度 12
平成.9 年度 13
平成 10 年度 .7
平成 11 年度 .6
平成 12 年度 13
平成 13 年度 47
平成 14 年度 96
平成 15 年度 59
平成 16 年度 8
平成 17 年度 6
平成 18 年度 6
平成 19 年度 6
平成 20 年度 25
平成 21 年度 40
平成 22 年度 21
表3 平成23年度技術研修受入状況(2011.4.1 〜 2012.3.31)
氏 名 所 属 受入期間 備 考
大西 崇文 名古屋大学 23.6.20-6.24 形彫放電加工技術研修 藤崎 聡美 岩手大学 23.8.24-8.26 広報活動の実務研修 武田 洋一 岩手大学 23.8.24-8.26 溶接技術に関する研修
千葉 寿 岩手大学 23.8.24-8.26 レーザー光による量子干渉実験についての研修 福田 高宏 名古屋大学 23.10.11 極低温研修
松下 幸司 名古屋大学 23.11.7-11.8 極低温ヘリウム液化機運転研修 福田 高宏 名古屋大学 23.11.21-11.30 極低温ヘリウム液化機運転研修 松岡 博 名古屋大学 23.11.14-11.18 極低温ヘリウム液化機運転研修 松岡 博 名古屋大学 23.11.25 極低温ヘリウム液化機運転研修 小林 和宏 名古屋大学 23.11.2-11.15 極低温ヘリウム液化機運転研修 小林 和宏 名古屋大学 23.11.21-11.30 極低温ヘリウム液化機運転研修
長山 好夫 核融合科学研究所 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 井上 晴夫 東洋精密(株) 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 武田 洋一 東洋精密(株) 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 石川 秀蔵 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 鈴木 和司 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 鳥居 龍晴 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 松下 幸司 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 立花 健二 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 大西 崇文 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 齋藤 清範 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 森木 義隆 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 澤木 弘二 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 千田 進幸 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 野老山貴行 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 井上 宙 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介 河原 真吾 名古屋大学 24.3.27 フォトエッチングの基礎と展開する加工技術製品例の紹介
4-1-3 人事
技術職員人事は,法人化されてからは,広く人材を確保するために,国立大学法人等採用試験や公募採用も取り入れ, 即戦力,より高度な専門技術を持つ人材の採用を行ってきた。これら職員人事の経緯を表4に示す。また,職員採用 については技術職員の年齢構成も考慮している。現在の職員の年齢構成は以下の様になっており,やや団塊となる世 代が中堅職員層に見られ,ライン制の組織構造で起こる人材登用問題も深刻になりつつある。これらを踏まえ人事に ついての議論は教員を交え,なるべく多くの時間を費やすようにしている。技術職員は教員と違って人事の流動性は ほとんどないため,長期間,同一職場に勤務すると,職務に対する意識が慢性化し活力が低下しがちである。従って 人事の流動は,組織と個人の活性化に重要な施策として不可欠である。その対策として法人化前は一定の期間,所属 を移して勤務する人事交流を行ってきた。しかし,法人化後は,交流先の機関での人材確保や技術分野の一致が見ら れず,実施されていない状況である。現在,全国の技術職員のネットワークを通じて,新たな人事交流の可能性を模 索している。
人事交流実績
名古屋大学理学部(技術分野:装置開発技術)
北陸先端科学技術大学院大学(技術分野:放射光技術,装置開発技術)
表4 法人化後の技術課人事
年月日 事項 配属班 備考(前職あるいは転出先)
2004 年 4 月 1 日 採用 機器開発技術班 名古屋大学
2004 年 4 月 1 日 採用 光計測技術班 東北大学
2004 年 10 月 16 日 採用(公募選考) 研究・広報技術班 基礎生物学研究所 2005 年 4 月 1 日 採用(公募選考) ナノサイエンス技術班
2005 年 4 月 1 日 採用(公募選考) ナノサイエンス技術班
2005 年 11 月 1 日 転出 研究・広報技術班 極端紫外光科学研究系助手 2006 年 2 月 1 日 採用(公募選考) 計算科学技術班
2007 年 1 月 1 日 採用 計算科学技術班 沼津工業高等専門学校 2007 年 3 月 15 日 転出 研究・広報技術班 静岡市役所
2007 年 12 月 31 日 転出 学術支援班 日本電子データム 2008 年 4 月 1 日 採用(公募選考) 機器利用技術班
2008 年 4 月 1 日 採用 計算科学技術班 2009 年 2 月 1 日 採用 機器開発技術班
2009 年 3 月 31 日 転出 光技術班 岩手大学
2009 年 10 月 1 日 採用(公募選考) 光技術班 2009 年 11 月 1 日 採用(公募選考) 学術支援班
4-1-4 受賞
早坂啓一(1995 年定年退官). 日本化学会化学研究技術有功賞(1986) .
. 低温工学協会功労賞(1991)
酒井楠雄(2004 年定年退官). 日本化学会化学技術有功賞(1995) 加藤清則(2008 年定年退職). 日本化学会化学技術有功賞(1997)
西本史雄(2002 年辞職). 日本化学会化学技術有功賞(1999) 山中孝弥. 日本化学会化学技術有功賞(2004)
石村和也. WATOC2005 Best Poster Diamond Certificate(2005) 堀米利夫. 日本化学会化学技術有功賞(2005)
鈴井光一. 日本化学会化学技術有功賞(2007) 吉田久史. 日本化学会化学技術有功賞(2008) 水谷文保. 日本化学会化学技術有功賞(2009) 青山正樹. 日本化学会化学技術有功賞(2012)
4-2 安全衛生管理室
安全衛生管理室は,研究所における快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて,職場における職員の安全と 健康を確保するための専門業務を行うことを目的として,平成16年4月に設置された。安全衛生管理室には,室長, 専任及び併任の安全衛生管理者,安全衛生管理担当者,化学物質・放射線・高圧ガス・. 電気・レーザーなどのそれぞ れの分野を担当する作業主任者が置かれている。安全衛生管理者は,少なくとも毎週1回.明大寺・山手両地区を巡視 し,設備,作業方法又は衛生状態に危険及び有害のおそれがあるときは,直ちに,職員の健康障害を防止するための 必要な措置を講じている。また,職場の安全衛生を推進するために必要な,作業環境測定(必要に応じ外部に委託)や, 保護具,各種の計測機器,文献・資料,各種情報の集中管理を行い,分子研における安全衛生管理の中心としての活 動を行っている。
また安全衛生管理室では,分子科学研究所全職員に対する安全衛生教育も行っており,そのための資料作成,各種 資格取得の促進,専門家の養成などを行っている。雇い入れ時の安全衛生教育は年度初旬に定例として行うほか,講 習テキストと講習会 D V D を用意し,年度途中の採用者に対しても,随時安全衛生教育が可能となるよう配慮している。 また長期滞在する外国人研究者のため,英文の安全衛生講習会テキストの作成,講習会 D V D の英訳字幕の挿入等の 作業なども進め,外国人研究者への配慮も行っている。外国人に対しては,すでにこの教材を用いた安全衛生教育を 進めている。安全衛生教育用の D V D 教材,特に英語版教材については,改善の余地も残されており,今後も改訂作 業を継続していく。
安全衛生に必要な情報は,安全衛生管理室の W E B ページ(http: //i nf o.i ms.ac.j p/saf ety /)にまとめて掲載しており, 必要な規則や書式に即座にアクセス可能である。また,安全衛生管理室員全員のメールアドレスが入っているメーリ ングリスト(safety@ ims.ac.jp)も設定しており,各種の質問などに機動的に対応できる体制になっている。1年に数回, 分子研安全衛生委員会(岡崎3機関の「安全衛生委員会」に相当)と合同で連絡会議を開催し,所内の安全衛生状況 に関する情報交換,連絡の徹底等が円滑に行なわれる体制を採っている。
4-3 史料編纂室
「史料編纂室」は,分子科学研究所創設30周年を迎えた機会に設立された(平成18年1月)。分子研創設に至る十 数年間の歴史的な資料をはじめ,創設準備室時代の資料,さらには創設十周年を迎えるまでの資料など,「分子研創 設の経緯」および「分子研発展の経緯」に関する多数の貴重な史料を収集・整理し,目録を作成,保存箱に保存する等, いわゆる「アーカイブズ活動」を行なっている。
これまで収集された史料を大別すると,以下の通りである。(1) 分子科学の名称が初めて公式に使われた科学研究 費申請書,(2)「日本化学会将来計画委員会」において提案された分子研など新しい研究所の創設に関する議事録,(3) 分子研創設の趣意書,(4) 日本学術会議において「分子研の創設」が勧告された経緯,(5) 勧告の直後に発足した「分 子研設立小委員会」と「大学附置研」構想,(6) この構想が学園紛争勃発によって白紙撤回された経緯,(7) あらため て開催された分子研設立小委員会において「全国共同利用研」構想が提案された経緯,(8) 文部省による「分子科学」 特定研究費の承認,(9) 分子研準備室時代,(10) 分子研設立第一期(十周年記念まで)の研究態勢の動向や研究成果 などが詳しく記載された「分子研レターズ」や「A NNUA L .R E V IE W 」など,定期出版物。
昨年度末から今年度にかけては,以下の史料が寄贈された:井口洋夫元所長より 32 点(寄贈:平 23.7.20),薬師久 弥名誉教授より7点(寄贈:平 23.2.17),西信之名誉教授より 14 点(寄贈:平 23.3.15,平 23.3.30),技術課(所長秘 書)より1点(寄贈:平 23.4.20),筑波技術大学高岩義信氏より1点(寄贈:平 23.6)。また,アーカイブズ活動に関 する研究会ならびに学会に室員数名が参加し,情報交換を行った。
史料編纂室では,オリジナル史料の保存とともに,「紙コピー」および「デジタル化」の作業も進めている。今後 とも総研大の基盤研究機関のアーカイブズ室と連携して,史料の収集・保存・D B (データベース)の共有化の作業 を進めていきたい。なお,史料の閲覧は,所内関係者には原則として公開されている(閲覧簿に所属・名前など必要 事項を記載して頂いている)。一般の方への史料公開方法については,検討中である。
4-4 広報室
「広報室」のミッションは,以下の3つにまとめられよう。第1に,分子科学コミュニティ内の研究者に,分子研 の活動や機能を明確に提示し,共同研究・共同利用ならびに情報交換を通じてコミュニティ全体の活性化を図り,分 子科学の発展・深化に寄与すること,第2に,広く社会に分子研の研究活動や役割を分かり易く伝え,大学共同利用 機関としての分子研の意義を理解して頂くこと,第3に,いわゆるアウトリーチ活動の企画・コーディネートを担当し, 一般市民,特に,小学生から高校生までの生徒の皆さんの科学・技術リテラシィ向上の一助をなすこと。
上記ミッションに対応する具体的な活動として,下記の業務を行っている。
4-4-1 各種出版物の作成・配布
分子研リポート(年1回発刊),A nnual.R eview(年1回),および分子研レターズ(年2回)の編集実務,ならびに 研究所のパンフレット(日本語版と英語版)および総研大構造・機能分子科学専攻のリーフレットの作成を担当して いる。パンフレット類に関しては,配布ターゲットにマッチした内容およびラインアップとなるように,整理・改編 に取り組んでいる。その一環として,本年度は研究所パンフレットの大幅な改訂を行い,各研究グループの紹介ペー ジの充実を図った。連動して,従来の総研大パンフレットは廃止し,必要な情報のみを簡潔にまとめたリーフレット に移行している。現在,一般向けのパンフレットの作成に着手している。
4-4-2 ポスター・チラシの作成・配布
分子研研究会,分子科学フォーラムやオープンキャンパスなどの,研究所全体として実施するイベントのポスター・ チラシの作成を行っている。また,岡崎の3研究所が連携して,東岡崎駅構内の広告スペースの利用を平成23年3 月から開始しているが,この看板の作成も担当している。2ヶ月に1回程度の頻度で,新しいポスターに変更している。
4-4-3 見学対応
岡崎統合事務センターと連携して,研究所を訪れる見学者の対応を行っている。主な見学コースとしては,常設展 示室および所内各研究施設等である。前者では広報室員が説明を担当し,後者の場合は説明担当者とスケジュール調 整等を行っている。常設展示室は,平成22年5月に公開されたもので,研究紹介のグラフィックパネル,U V S OR の 60 分の 1 模型,920M H z. N M R の 4 分の 1 の半立体模型の他,分子科学研究の基礎を学ぶことができる8種類の体験 型展示物を配置している。受け入れの実数は 4-8 を参照されたい。
4-4-4 プレス対応
分子研で実施された最先端の研究成果をプレスリリースとして報道機関に情報提供する際に,研究者からの情報を 資料としてまとめるとともに記者クラブ等への連絡を担当している。他研究機関との共同発表の場合は,当該機関と の打ち合わせも行う。本年度は総計で 12 件のプレスリリースを行った(平成24年2月10日時点)。また,報道各社 からの問い合わせの窓口として,研究者の紹介等も行っている。
4-4-5 ホームページ管理
ホームページの管理・運営は,広報室が全面的に担当しており,最新の情報を掲載するように不断の努力を続けて いる。現在,「知りたい情報にすぐアクセスできる」ページ構成とすること,研究所全体の研究活動や役割を分かり
やすく伝えるページを新設すること,各研究者の情報を充実させること等に配慮して,全面的な改訂作業に着手して いる。英語版の充実も長年の課題であり,並行して進めるように検討している。
4-4-6 アウトリーチ活動
4-5 および 4-6 に記載された事業について,企画・調整・実務を担当している。具体的内容については,各項を参 照されたい。また,岡崎3機関アウトリーチ活動連絡委員会に広報室から2名が参加し,岡崎3研究所で協力して行 うアウトリーチ活動(広報誌 OK A Z A K I の発行等)の分子研での取りまとめを行っている。また,今年度から新たに 始まった,愛知県教育委員会主催の「あいち科学の甲子園2011」にも参加協力した。
4-5 社会との交流
一般市民の方々に科学の面白さ・意義を伝えるとともに,科学コミュニティの健全な発展を促すような相互交流を 醸成するための取り組みは,ますます重要性を増している。分子科学研究所では,このようなアウトリーチ活動の一 環として,他機関との連携・共同により国内の広い範囲をカバーする事業,および,岡崎の地域性を重視した事業と いう2つのタイプを実施している。前者としては,自然科学研究機構シンポジウムならびに大学共同利用機関シンポ ジウムがあり,後者は分子科学フォーラム・岡崎市民大学講座等である。
4-5-1 自然科学研究機構シンポジウム
当シンポジウムは2006年より年2回のペースで実施され,下記のようにこれまでに計12回開催されている。 第1回:「見えてきた! 宇宙の謎。生命の謎。脳の謎。科学者が語る科学最前線」,サンケイプラザ(東京都千代
田区),2006年3月21日。
第2回:「爆発する光科学の世界—量子から生命体まで—」,東京国際フォーラム(東京都千代田区),2006年9月 24日。
第3回:「宇宙の核融合・地上の核融合」,東京国際フォーラム,2007年3月21日。
第4回:「生命の生存戦略 われわれ地球生命ファミリーは.いかにして.ここに.かくあるのか」,東京国際フォーラム, 2007年9月23日。
第5回:「解き明かされる脳の不思議」,東京国際フォーラム,2008年3月20日。 第6回:「宇宙究極の謎」,東京国際フォーラム,2008年9月23日。
第7回:「科学的発見とは何か 「泥沼」から突然「見晴らし台へ」」,東京国際フォーラム,2009年3月20日。 第8回:「脳が諸学を生み,諸学が脳を統合する」,学術総合センター一橋記念講堂,2009年9月23日。 第9回:「ビックリ 4D で見るサイエンスの革新」,東京国際フォーラム,2010年3月21日。
第10回:「多彩な地球の生命—宇宙に仲間はいるのか—」,学術総合センター一橋記念講堂,2010年10月10日。 第11回:「宇宙と生命—宇宙に仲間はいるのか II—」,ナディアパーク,2011年6月12日。
第12回:「知的生命の可能性—宇宙に仲間はいるのか III—」,東京国際フォーラム,2012年3月20日。
第9回までは,著名なジャーナリストであり本機構の経営協議会委員でもある立花隆氏が,提案・コーディネイト を担当された。第11回は,当初は例年通りに3月のお彼岸の時期に東京での開催を予定していたが,3月11日に東 北・関東地域が大震災に見舞われたために中止となり,改めて6月に名古屋で開催されたものである。急遽の変更を 受けて中部圏での初の開催となったことから,準備の面で多少の混乱もあったが,周知に対する努力の結果,例年並 みの参加者にお集まり頂けた。
本シンポジウムに対する分子科学研究所の関与は次の通りである。第1回において,「21世紀はイメージング・サ イエンスの時代」と銘打ったパネルディスカッション中で,岡本裕巳教授が「ナノの世界まで光で見えてしまう近接 場光学」というタイトルで講演を行った。第2回目は,講演会全体の企画を分子科学研究所が中心となって行った(詳 細は「分子研リポート2006」を参照)。第7回では,加藤晃一教授が自らの体験に基づいて「研究の醍醐味とは何か」 を伝える講演を行った。第11回では,大峯巖所長が「水の揺らめきの世界;揺らぎと反応と生命」というタイトル で講演を行った。また,講演会の開催と併せて,展示コーナーを設けてビデオやパネルを用いた説明を行なってきて いる。今後は,展示内容をさらに充実させるために,常設展示室に設置されている可搬式のグラフィックパネルや模 型を有効に利用するとともに,十分な説明要員を確保するために研究者の積極的な参加を促す。
4-5-2 大学共同利用機関シンポジウム
本シンポジウムは,自然科学研究機構を含む4つの大学共同利用機関を構成する19の研究機関と宇宙科学研究所 が,総合研究大学院大学と合同で開催したものである。各研究機関が「知の拠点群」として果たしている役割と,研 究の推進を通じて切り拓かれた科学の広大なフロンティアの現状について,広く一般市民の方に紹介することを目指 している。2010年11月20日にベルサール秋葉原にて「万物は流転する」とのテーマのもとに第1回が開催され,. 2011年11月26日には同会場にて第2回「万物は流転する II」が開催された。分子科学研究所はブース展示に参加し, 先端的研究成果や分子科学に関連する基本事項の解説を行った。特に,第2回においては,常設展示室に設置されて いる 920MHz.NMR の半立体模型を持ち込んで,研究の現状に関する詳しい説明を行った。
4-5-3 分子科学フォーラム
当フォーラムは「分子科学の内容を他の分野の方々や一般市民にも知らせ,また,幅広い科学の話を分子研の研究 者が聞き自身の研究の展開に資するように」との趣旨のもとに,1996年より実施されている。豊田理化学研究所と 共催となっており,年度毎に年間計画を豊田理化学研究所の理事会に提出している。2008年度よりは,一般市民の 方々に科学の面白さ・楽しさを伝える「市民一般公開講座」として新たに位置づけられ,2009年度には,一元的で 効率的な活動の展開を目指して,広報室を中心とした実施体制の整備を進めた。この際,講演回数をこれまでの年6 回から4回に変更し,密度の高い講座を開講することで,より魅力的な『分子科学フォーラム』の実現を図った。以来, 幅広い分野で先導的な立場におられる研究者や技術者を講師としてお招きし,多様なテーマで講演を実施している。
本年度の実施状況は以下の通り。
回 開催日 テーマ 講演者
89 2011.. 6.10 宇宙の創生とマルチバース
佐藤 勝彦
(自然科学研究機構長) 90 2011.. 8.. 6
ビールのアート&サイエンス
—麦とホップが生み出すおいしさの秘密—
渡 淳二
(サッポロビール株式会社取締役執行役員) 91 2011.11.28 粘菌の賢さを探る
中垣 俊之
(公立はこだて未来大学教授) 92 2012.. 2.. 3
エネルギー問題の解決は科学者の使命
—次世代の太陽電池の話—
平本 昌宏
(分子科学研究所教授)
4-5-4 分子研コロキウム
分子研コロキウムは既に800回を越える歴史のあるセミナーであり,元々のコロキウムの趣旨は,全ての教授,准 教授(当時は助教授)が参加し,各人の専門分野を越えて学問的な刺激を受ける場を提供することであった。しかし, 数年少し前程度からその趣旨が薄れてきており,自分の研究内容に関係するセミナーのみ聴講し,専門外の講演には 関知しないとの風潮が少なからず広まってしまった。このような聴講スタイルであれば通常の研究セミナーや学会発 表でその目的は達成可能である。コロキウムの立ち上げ当時とは,スタッフの数も研究分野の広がりも大きく異なる ことは事実であるが,やはり当初の趣旨に立ち返りコロキウムの存在意義を再度高めるべく,2010年度から分子研 コロキウムの改革に着手した。分子研に関連する研究分野の最先端で自ら先陣を切って研究をされている方々を講師 としてお招きし,多くの教授・准教授が参加できるように,毎月第3金曜日に開催される教授会議終了後にコロキウ ムを行うことを原則とした。講演者の先生には通常の研究発表よりも研究の背景や今後の展開等の大局的な内容を多
めに話して頂き,講演者・参加者の皆で深く自由に議論できるある種のブレーンストーミングの様な場を提供できる ことを目指している。コロキウム終了後には飲み物を片手にリラックスした雰囲気で更に議論を掘り下げるような懇 談会も毎回開催している。
以下は2011年度(2月まで)に行われた分子研コロキウムの一覧である。
回 開催日 テーマ 講演者
828 2011.. 5.20
Cooling and Trapping of Molecules with Buffer Gases
Prof..J ohn.D oyle
(D epartment. of. P hy si c s. and. H arv ard- M I T . C enter.for.Ultracold.A toms,.Harvard.University,. 京都大学大学院理学研究科客員教授)
829 2011.. 6.17
Kinetic Assembly of Porous Coordination Networks
Prof..Masaki.K awano
(D i v i si on. of. A dv anc ed. M ateri al s. S c i enc e,. Pohang. University. of. S cience. and. T echnology. (POS T E C H),.Pohang(S outh.K orea))
830 2011.. 7.15 「時間」の生命科学
上田 泰己
(理化学研究所発生・再生科学総合研究セン ターシステムバイオロジー研究プロジェク トリーダー)
831 2011.10.24
フォトニック・ナノ構造による光制御の現状
— 基 礎 か ら, 大 面 積 レ ー ザ・ 太 陽 光 発 電への展開まで—
野田 進
(京都大学工学研究科教授)
832 2012.. 1.16
Direct Observation of Glassy Dynamics with Sub-Nanometer Resolution
Prof..Martin.Gruebele
(University.of.Illinois,.Urbana-C hampaign) 833 2012.. 2.. 8
Real Complexity: Dynamics and Kinetics in Ever So Many Dimensions
Prof..R ..S tephen.B erry
(T he.University.of.C hicago)
4-5-5 岡崎市民大学講座
岡崎市教育委員会が,生涯学習の一環として岡崎市民(定員 1,500 人)を対象として開講するもので,岡崎3機関 の研究所が持ち回りで講師を担当している。
分子科学研究所が担当して行ったものは以下のとおりである。
開催年度 講 師 テーマ
1975 年度 赤松 秀雄 化学と文明 1976 年度 井口 洋夫 分子の科学
1980 年度 廣田 榮治 分子・その形とふるまい 1981 年度 諸熊 奎治 くらしの中のコンピュータ 1982 年度 長倉 三郎 分子の世界
1983 年度 岩村 秀 物の性質は何できまるか 1987 年度 齋藤 一夫 生活を変える新材料 1988 年度 井口 洋夫 分子の世界
1991 年度 吉原經太郎 光とくらし 1994 年度 伊藤 光男 分子の動き 1997 年度 齋藤 修二 分子で宇宙を見る
2000 年度 茅 幸二 原子・分子から生命体までの科学 2003 年度 北川 禎三 からだで活躍する金属イオン
2006 年度 中村 宏樹 分子の科学,独創性,そして東洋哲学 2009 年度 平田 文男 生命活動における『水』の働き
4-5-6 その他
(1) 岡崎商工会議所(岡崎ものづくり推進協議会)との連携
岡崎商工会議所は,産学官連携活動を通じて地元製造業の活性化と競争力向上を目的に「岡崎ものづくり推進協議 会」を設立し,多くの事業を行っている。この協議会と自然科学研究機構岡崎3研究所との連携事業の一環で,会員 である市内の中小企業との交流会を,平成19年度から行っている。これらは主に技術課の機器開発班と電子機器・ ガラス機器開発班が中心となって対応し,交流会によって出来あがった協力体制は現在も継続している。また,平成 22年度は隔年で開催される「岡崎ものづくりフェア2010」へ大学・研究機関として参加出展した。
(2) コミュニティサテライトオフィス講演会
岡崎大学懇話会(市内4大学で構成)・岡崎商工会議所が運営するコミュニティサテライトオフィスにおいて,地 域社会や地域産業の活性化に還元する主旨で一般市民及び企業関係者を対象として実施している。
開催日 テーマ 講 師
2009..1.15
分 子 を 活 用 す る 近 未 来 技 術 〜 分 子 科 学 研 究 所 が 関 与 す る エ ネ ル ギー問題や環境問題等への取組み〜
西 信之 教 授
2010..1.19 次世代の太陽電池について 平本 昌宏 教 授
4-6 理科教育への協力
分子科学研究所は,愛知県や岡崎市という地域性を重視して,小学校から高等学校までの様々なレベルで理科教育 への協力を行ってきている。岡崎市内の高等学校には,文部科学省に応募して採択されたスーパーサイエンスハイス クール(以下 S S H と略す)研究指定校,愛知県教育委員会より指定を受けた愛知スーパーハイスクール研究校,さ らに,科学技術振興機構(J S T )のサイエンスパートナーシッププロジェクト(S P P)に応募して採択された S P P 実 施校など,理科教育の充実を目指して独自の取り組みを行っているところも多い。分子研は,岡崎の3研究所で連携 しつつ,もしくは単独で,これらの高校の活動に協力している。一方,小中学校を対象とした事業としては,出前授業・ 職場体験などが挙げられる。また,教員対象の支援も行っている。各事業について,本年度に実施されたものを中心 として,以下に記載する。
4-6-1 スーパーサイエンスハイスクール
愛知県立岡崎高等学校が2002〜2005年度に S S H 指定校となったことを契機として,分子科学研究所は同校の S S H 事業に協力してきた。2007年度には,再度,指定を受け,5年間にわたる第二次 S S H 事業がスタートしている。 これまでは,スーパーサイエンス部の支援が主な活動であったが,本年度に同校が「コア S S H」としての指定を受け たのに際して,他校も含む理科教員の研修をお願いしたいとの依頼が分子研に寄せられた。これに対応して,N M R の原理と応用に関する研修会を,2012年2月4日に開催した。県内から8名の高校教員が参加し,午前・午後を費 やして講義ならびに実習を受講した。
4-6-2 あいち科学技術教育推進協議会
S S H 研究指定校,愛知スーパーハイスクール研究校,さらに,S P P 実施校である愛知県下の16高校が,2009年 度に「あいち科学技術教育推進協議会」を立ち上げた。これは,文部科学省指定 S S H 中核拠点育成プログラムの一 貫として,S S H で得た知識や組織力を活用し,全県的な取り組みとして理数教育の推進を目指したものである。当協 議会は,毎年「科学三昧 i n あいち」というイベントを開催している。当イベントには,県内の多数の高校から総数 300名以上の参加者が集い,科学や技術についての先進的教育活動の紹介が行われる。第1回は2009年12月24日 に岡崎コンファレンスセンターにて開催され,分子研からは「酸化物半導体薄膜を利用した光波干渉と光発電」「デ スクトップ電子顕微鏡で観るナノの世界」と題した2つの体験型ブースを出展した。第2回は,2010年12月24日 にウィルあいち(名古屋市)にて開催された。第3回は,再び岡崎コンファレンスセンターにて2011年.12月27日 に開催され,この際,分子研では研究所紹介の展示ブースを出展した。また,高校生による英語でのプレゼンテーショ ンに対して,所内の学生・研究者がコメンテーターとして指導・助言を行った。
4-6-3 国研セミナー
このセミナーは,岡崎3機関と岡崎南ロータリークラブとの交流事業の一つとして行われているもので,岡崎市内 の小・中学校の理科教員を対象として,岡崎3機関の研究教育職員が講師となって1985(昭和60)年12月から始 まり,毎年行われている。
分子科学研究所が担当したものは以下のとおりである。
回 開催日 テーマ 講 師
2 1986.. 1.18 分子研の紹介 諸熊 奎治 教 授
3 1986.. 6.. 7
シンクロトロン放射とは
(加速器・分光器・測定器の見学)
渡邊 誠 助教授 春日 俊夫 助教授 6 1986.10.. 4 人類は元素をいかに利用してきたか 齋藤 一夫 教 授 9 1987.. 6.13 レーザーの応用について 吉原經太郎 教 授 12 1987.. 9.26 コンピュータで探る分子の世界 柏木 浩 助教授 15 1988.. 7.. 2 目で見る低温実験・発光現象と光酸化現象 木村 克美 教 授
18 1988.10.29 人工光合成とは何か 坂田 忠良 助教授
21 1989.. 6.24 星間分子と水—生命を育む分子環境— 西 信之 助教授 24 1989.10.21 常温での超伝導は実現できるか 那須奎一郎 助教授 27 1990.. 6.23
目で見る結晶の生成と溶解
—計算機による実験(ビデオ)—
大瀧 仁志 教 授
30 1990.10.20 電気と化学 井口 洋夫 所 長
33 1991.. 6.22
自己秩序形成の分子科学
—分子はどのようにしてリズムやパターンを作り出すか—
花崎 一郎 教 授 37 1991.12.14 からだと酸素,そしてエネルギー:その分子科学 北川 禎三 教 授 39 1992.. 7.. 7 サッカーボール分子の世界 加藤 立久 助教授 42 1992.11.13 炭酸ガスの化学的な利用法 田中 晃二 教 授 45 1993.. 6.22 化学反応はどのように進むか? 正畠 宏祐 助教授 48 1993.10.. 1 宇宙にひろがる分子の世界 齋藤 修二 教 授
51 1994.. 6.21 分子の動き 伊藤 光男 所 長
54 1995.. 6.20 生体内で活躍する鉄イオン—国境なき科学の世界— 渡辺 芳人 教 授 57 1996.. 6.28 分子を積み上げて超伝導体を作る話 小林 速男 教 授
60 1997.. 6.13 生体系と水の分子科学 平田 文男 教 授
63 1998.. 6.12
電子シンクロトロン放射光による半導体の超微細加工
—ナノプロセスとナノ化学—(UV S OR 見学)
宇理須恆雄 教 授 66 1999.. 6.. 8 レーザー光で,何が見える? 何ができる? 猿倉 信彦 助教授 69 2000.. 6.. 6 マイクロチップレーザーの可能性 平等 拓範 助教授 72 2001.. 6.. 5 ナノメートルの世界を創る・視る 夛田 博一 助教授 75 2002.. 6.. 4 クラスターの科学—原子・分子集団が織りなす機能— 佃 達哉 助教授 78 2003.. 6.24 科学のフロンティア—ナノサイエンスで何ができるか? 小川 琢治 教 授 81 2004.. 6.22 生命をささえる分子の世界—金属酵素のしくみを探る 藤井 浩 助教授 84 2005.. 6.28 環境に優しい理想の化学合成 魚住 泰広 教 授 87 2006.. 6.20 電気を流す分子性結晶の話 小林 速男 教 授 90 2007.. 6.15 光で探る生体分子の形と機能 小澤 岳昌 准教授 93 2008.. 6.17 宇宙の光を地上で作る—シンクロトロン光源— 加藤 政博 教 授 96 2009.. 6.. 9 化学結合をいかに教えるか 平本 昌宏 教 授 101 2010.11.. 9
生命の営みと「水」
—化学・物理の理論とコンピュータで探る分子スケールの生命現象—
平田 文男 教 授 104 2011.11.. 1 原子のさざ波と不思議な量子の世界 大森 賢治 教 授
4-6-4 小中学校での出前授業
岡崎市内の小中学校を対象に,物理・化学・生物・地学に関わる科学実験や観察を通して,科学への興味・関心を 高めることを目的に,岡崎市教育委員会や各小中学校が企画する理科教育に協力している。
分子科学研究所が担当したものは以下のとおりである。 岡崎市教育委員会(出前授業)
対象校 開催日 テーマ 講 師
六ツ美北中東海中 2002...1.25 光学異性体とその活用 魚住 泰広 教 授 東海中 2003...2.18 計算機を使って分子を見る 谷村 吉隆 助 教 授 常磐南小 2005...2...7 光の不思議 岡本 裕巳 教 授 東海中 2006...2...8 モルフォ蝶とナノ化粧品の秘密 小川 琢治 教 授 美川中 2007...2.26 生物から学ぶ光と色 小澤 岳昌 助 教 授 矢作西小 2007.12...4 原子の世界 櫻井 英博 准 教 授 六ツ美北部小 2008.10.10 ミクロの世界の不思議 平本 昌宏 教 授 矢作中 2009.12...4 分子と光の秘密 平本 昌宏 教 授 岩津中 2010.10...6 分子と光の秘密 平本 昌宏 教 授 東海中 2010.11.30 電気を流す物ってどんな物? 中村 敏和 准 教 授 岩津中 2011...7.11 電気を流す物の性質,磁界のはたらき 中村 敏和 准 教 授 河合中 2011.10.17
計 算 機 シ ュ ミ レ ー シ ョ ン で 見 る 原 子・ 分子の世界
伊藤 暁 助 教
常磐中 2011.10.19 光の不思議 寺内かえで 技術職員
六ツ美中 2012...1.17 魔法の物質「触媒」ってなんだろう? 唯 美津木 准 教 授 竜南中 2012...1.27 分子と光の秘密 平本 昌宏 教 授 矢作北中 2012...2.14 目で見えないものを見る光 岡本 裕巳 教 授
岡崎市立小豆坂小学校(親子おもしろ科学教室)
回 開催日 テーマ 講 師
1 1996.12..5 極低温の世界(液体窒素) 加藤 清則 技官 3 1997.12..4 いろいろな光(紫外線,赤外線,レーザー光) 大竹 秀幸 助手
17 2004.11.30 波と粒の話 大森 賢治 教授
23 2007.11.27 身の回りにも不思議はいっぱい 青野 重利 教授
4-6-5 職場体験学習
岡崎市内及び近隣の中学校及び高等学校の要請により,職職場体験学習として中・高生の受け入れに協力している。
年度 受入件数 参加者数 見学受入機関名
2007 5 10
岡 崎 市 立 甲 山 中 学 校, 愛 知 県 立 豊 田 西 高 等 学 校, 岡 崎 市 立 竜 海 中 学 校, 豊 橋 市 立 中 部 中 学 校, 岡 崎 市 立 竜 南 中学校
2008 4 12
岡 崎 市 立 甲 山 中 学 校, 豊 川 市 立 音 羽 中 学 校, 岡 崎 市 立 六ツ美中学校,岡崎市立竜南中学校
2009 4 8
岡 崎 市 立 甲 山 中 学 校, 豊 川 市 立 音 羽 中 学 校, 岡 崎 市 立 東海中学校,岡崎市立竜南中学校
2010 4 9
岡 崎 市 立 甲 山 中 学 校, 岡 崎 市 立 竜 海 中 学 校, 岡 崎 市 立 竜南中学校,豊田市立高岡中学校
2011 6 7
豊橋市立猿投台中学校,岡崎市立竜海中学校 ,. 岡崎市立 常盤中学校 ,. 岡崎市立額田中学校 ,. 豊橋市立猿投台中学 校,.岡崎市立竜南中学校 ,.豊田市立藤岡中学校
(2011 年度の数値は 2 月末現在。)
4-6-6 その他
(1) 岡崎市小中学校理科作品展
岡崎市教育委員会の要請により,岡崎市小中学校理科作品展に岡崎にある3研究所が輪番(原則として3年に1回) で体験型のブースを出展している。分子科学研究所は2007年は,パネル展示のほか,子どもたち自らが色素増感太 陽電池の作製や酸化チタンカラフル塗装を体験できるブースを出展した。2009年は一般公開の宣伝と未来の科学者 賞の案内を行った。2010年は常設展示室から3つの体験型展示物(ローレンツ力の実験,光の波長とモノの見え方, アンジュレータの磁石を使った実験)を設置し,来場者に体験していただいた。
(2) 未来の科学者賞
岡崎3機関では,2009年度より理科教育並びに科学の将来の発展に資することを目的とし,豊かな発想や地道な 努力の積重ねなど特色のある自由研究を行った児童又は生徒を褒賞するため,岡崎市小中学校理科作品展に出展され た自由研究課題の中から,岡崎3機関の各研究所5名ずつの計15名により構成される選考委員会により優秀者を選 出し,未来の科学者賞を授与している。賞の運営は一般公開を行う研究所が持ち回りで行っており,分子科学研究所 においては,2009年10月17日の一般公開日に,選考委員会により選出された小学生8名,中学生2名の計10名 の受賞者に対し,トロフィー,表彰状及び記念賞品の贈呈による表彰を行った。
(3) 地域連携「生徒作品表彰」
愛知教育大学附属岡崎中学校による写生会が毎年度,岡崎3機関において,「建物の配置や組み合わせの美しい自 然科学研究機構を写生する」ことを目的として行われ,同校の生徒に対して岡崎3機関と触れる機会を提供している。 この写生会は,2004年度の自然科学研究機構の創設以前より,毎年度受け入れている。この写生会をきっかけに, 岡崎3機関を地域において身近な存在として感じてもらう機会として,2011年度から,同校の教育活動の一部であ る写生会における優秀者を岡崎3機関として表彰し,同校における生徒の教育の賛助となるよう,同校の協力の下, 賞状等を贈呈している。2011年度は,9月8日に同校の式方式により表彰を行った。また,岡崎市立三島小学校で は親子作品展が2012年2月15日〜17日に行われ,同校の協力の下,2012年2月20日に賞状等を贈呈した。
4-7 一般公開
研究活動や内容について,広く一般の方々に理解を深めていただくため研究所内を公開し,説明を行っている。現 在では岡崎市にある3つの研究所が輪番に公開を実施しているので,3年に1回の公開となっている。公開日には実 験室の公開と講演会が行われ,約2,000人の見学者が分子研を訪れる。
回 数 実施月日 備 考
第1回 1979.11...9.(F ri) 創設記念一般公開 第2回 1980.11.15.(S at)
第3回 1981.11.14.(S at) 3研究所同時公開 第4回 1985...5.11.(S at) 10周年記念一般公開 第5回 1988.11...5.(S at) 入場者 1700 人 第6回 1991.10.26.(S at) 入場者 1974 人 第7回 1994.11.12.(S at) 入場者 2700 人 第8回 1997.11.15.(S at) 入場者 2400 人 第9回 2000.10.21.(S at) 入場者 1183 人 第10回 2003.10.25.(S at) 入場者 1600 人 第11回 2006.10.21.(S at) 入場者 2058 人 第12回 2009.10.17.(S at) 入場者 1346 人
4-8 見学者受け入れ
自然科学研究機構岡崎3機関の見学者の受け入れは,岡崎統合事務センター総務部総務課企画評価係が窓口になっ て 行 わ れ て お り, そ の 中 で 分 子 科 学 研 究 所 の 見 学 分 に つ い て は, 技 術 課 が 中 心 と な っ て そ の 対 応 に あ た っ て い る。 2010年5月に展示室を開設し,個人の見学受け入れを開始した。年間およそ300名が来訪している。
団体申込み
年度 受入件数 見学者数 見学受入機関名
1990 10 250
(財)レーザー技術総合研究所
東京工業大学理学部応用物理学科 ほか
1991 3 110
静岡県新材料応用研究会
名古屋大学工学部電気・電子工学科 ほか
1992 7 162
三重大学技術職員研修会
慶応義塾大学理工学部化学科 ほか
1993 9 211
(財)名古屋産業科学研究所超伝導調査研究会 東京工業大学化学科 ほか
1994 7 145
(社)日本化学工業界技術部
慶応義塾大学理工学部化学科 ほか
1995 4 122
日本電気工業会名古屋支部 静岡県高等学校理科研究会 ほか
1996 7 180
(財)新機能素子研究開発協会
明治大学付属中野中学・高等学校 ほか
1997 9 436
(財)科学技術交流財団
慶応義塾大学理工学部化学科 ほか
1998 6 184
東京地方裁判所司法修習生 開成高等学校 ほか
1999 8 206
愛知県商工部
愛知県高等学校視聴覚教育研究協議会 ほか
2000 12 225
(財)衛星通信教育振興協会 東京農工大学 ほか
2001 8 196
中部経済産業局統計調査員協会 愛知県立豊田西高等学校 ほか
2002 5 118
関西工業教育協会
静岡県立浜松西高等学校 ほか
2003 8 146
中部経済連合会
愛知県立一宮高等学校 ほか
2004 11 198
中部電力(株) 立命館高等学校 ほか
2005 10 317
自動車技術会中部支部
慶煕大学(K yung.hee.University) ほか
2006 8 144
山梨県立都留高等学校
西三河地区理科教育研究会 ほか
2007 9 349
(社)電気学会
愛知県立安城南高等学校 ほか
2008 14 294
自動車技術会中部支部
愛知県立岡崎北高等学校 ほか
2009 8 154
東京都立科学技術高等学校
(株)デンソー技研センター ほか
2010 18 401
東海大学付属高輪台高等学校 愛知県技術士会 ほか
2011 13 222
愛知教育大学,立命館高等学校,トヨタ紡織株式会社基礎 研究所,愛知県高等学校工業教育研究会化学部会 ,. 東海大 学付属高輪台高等学校 ,. 新潟県立柏崎高等学校 ,. 浜松日体 中学校・高等学校 ,. 山梨県立都留高等学校 ,. 東京都立科学 技術高等学校 ,. 岡崎信用金庫 , いちい信用金庫次世代クラ ブ ,.幸田町教育研究会 ,.社団法人韓国産学研協会
(2003年度から2006年度までの見学者数には,職場体験の参加者数を含む。)
(2011 年度の数値は,12 月末現在)
個人申込み(分子研展示室)
年度 受入件数 見学者数
2010 13 33
2011 13 35